2016/06/30
いつものように、フリクションボールペンで文字を書いて、消して…。
と思ったら、あれ?インキが出ない!なんてこと、ありませんか?
もちろん、インキがなくなっていたら芯を取り替えれば良い話ですが、中を見てみるとまだ残っている…。
捨てるのはもったいないですし、どうしたら良いのでしょうか。
今回はそんなときの対処法についてお話しします。
1.遠心力を加える
ペンを逆さまにして長時間置いておくなどすると、重力でインキが下がり、ペン先に空気が入ってしまうことがあります。
それが原因でインキが出なくなってしまうことも。
そういったときはペンを振り回し、遠心力を加えてペン先の空気を抜きましょう。
輪ゴムで縛って振り回すのもおすすめです。
振り回す際は、周りに人がいないか確認してから安全に行いましょうね。
2.湿らせた紙に試し書きをする
ペン先のインキが乾いてしまい、固まってインキが出なくなってしまった…というケースもあります。その場合は、水滴を垂らして濡らした紙に書けなくなったペンを走らせてみましょう。
固まったインキが水分によって溶け出し、再び書くことができるようになります。
この方法を試したらフリクションボールペン、あるいは一般的なボールペンが書けるようになった!という声をよく聞きます。試す価値は大いにありそうです。
これはフリクションならではの方法です。以前、このコラムでフリクションの消える仕組みをお話ししました通り、フリクションのインキは約65度を超えると無色に変化します。
ですから、ペンを夏場の車内に置きっぱなしにしてしまったり、暖房機器の側に置いてしまったりすると、ペンの中のインキが無色になってしまいます。
また、無色になったインキは-20度で元に戻ります。したがって、熱で書けなくなってしまったペンを冷凍庫に入れ、1日程冷やしてください。その後2~3時間室内で自然解凍を行うと、インキの色が戻り、書けるようになります。
インキが出なくなってしまう理由はさまざまです。
インキがまだ残っているのに、書けなくなったペンを捨てるのはなんだかもったいない…。
と感じていた方はぜひ一度、これらの方法を試してみてはいかがでしょうか。