2016/04/26
書き間違えてしまった時や、書いた内容を変更しなければならなくなった時など、消して書き直すことができるフリクションボールペンは大変便利ですよね。
私も毎日愛用しています。しかし、このフリクションボールペン、どのような仕組みで書いた文字が消えるのか疑問に思ったことはありませんか?
今回はこの消える仕組みについてお話ししたいと思います。
フリクションボールペンが消える理由は、そのインキにあります。
フリクションボールペンのインクは特殊なマイクロカプセルが色素の役割を果たしており、その中には「発色剤」、「発色させる成分」、「変色温度調整剤」の3つの成分が含まれています。
常温の時には「発色剤」と「発色させる成分」が結合して色が出る状態になりますが、ラバーで擦ると摩擦熱により「変色温度調整剤」が働き、ふたつの結合を阻害して色が消えた状態になります。
したがって、フリクションボールペンはラバーで擦って消しているわけではなく、その際に発生した摩擦熱でインキの色を無色透明にしているのです。
インクの色が消える温度は約65度以上とされていて、一度消えてしまったものはマイナス20度まで冷却すると元に戻ります。
インキが熱で消えてしまうことから、高温の場所にフリクションボールペンで書いたものを置いておくとインキが消えてしまうので、注意しましょう。
以前、フリクションボールペンで書いたものをストーブに近づけたら、一瞬で白紙になってしまったことがありました…。
インキが消えてしまった場合はノートや紙などを濡れないようにビニールなどで覆ってから、冷凍庫で十分に冷却してください。
マイナス10度から色が復元し始め、マイナス20度で完全に元に戻ります。十分な冷却効果が得られないと復元できない事がありますのでご注意ください。
また、宛名や証書類など消えてはいけないものには使用しないでください。マークシートなどにも使用できません。
消すことのできるフリクションボールペンは日常で使う上で大変便利です。
正しい使用方法やシーンで快適にご活用ください。
また、F&Sではフリクションボールペンの名入れを承っております。
お客様と相談を重ね、ご希望にお応えできるようなデザインを提供いたします。
ノベルティとして名入れペンをお考えの際は、是非お気軽にご相談ください。